【あらすじ】
本書はタイトルからもお分かりいただけるように、
2017年10月に発売された『残念な鉄道車両たち』の続編だ。
『残念な鉄道車両たち』では、30車種の残念な車両、
すなわち意欲的な設計コンセプトの下に開発されながら、
さまざまな事情によって真価を発揮することなく消えていった車両を採り上げた。
「残念な」という形容が「出来が悪い」という意味でないのは当然のことで、
むしろ、整えられた環境の中で働くことができたなら、
現在のものとは大いに異なった評価を得たに違いない鉄道車両について、
その顛末を振り返り、鉄道車両の運用について望ましい姿とは何かを考察している。
本書においても、基本的なスタンスに前作からの変わりはないが、
『残念な鉄道車両たち』で採り上げた車両は、ほとんどが国鉄・JRの車両であったので、
本書では私鉄、第三セクター鉄道、あるいは公営交通の車両を採り上げている。
意欲的であったがために、残念な結末を迎えてしまったともいえる車両たちは、
成功したといわれる車両よりも純粋で、魅力的だったのかもしれない。
[収録車両]
札幌市交通局D100形
神戸市交通局700形
京浜急行電鉄500形
近畿日本鉄道6421系
東京都交通局5500形PCCカー
小田急電鉄2300形
相模鉄道5000形
東京急行電鉄200系
小田急電鉄キハ5000形
近畿日本鉄道10100系
東武鉄道2000系
名古屋鉄道7500系
伊豆急行サシ190形スコールカー
北陸鉄道6010形
東武鉄道1800系
長崎電気軌道2000形
長野電鉄10系新OSカー
近江鉄道LE10形
名古屋鉄道8800系
西武鉄道E31形電気機関車
下津井電鉄2000形メリーベル号
東京都交通局12-000形
京成電鉄AE100形
小田急電鉄20000形
名古屋鉄道キハ8500系
鹿島臨海鉄道7000形
帝都高速度交通営団06系
阪急電鉄8200系
三陸鉄道36-500形
上野モノレール