夜鷹は事故がきっかけで十四年の時を遡ったものの、空虚な日々に辟易していた。
心に残る演技を見せた彼を探してみたいと思ったのは、そう――気まぐれだ。
ただの初心者でしかなかった司を見つけた夜鷹は、彼の才能の片鱗と眼差しに惹かれ、
「すべてを犠牲にしても、フィギュアスケートがやりたいか?」
と手を差し伸べる。迷わず夜鷹の手を取った司を連れて向かったのは横浜。
高峰匠のクラブに司を所属させ、そこで二人の新しい生活が始まる。
最初は高峰に任せて積極的に関わるつもりがなかった夜鷹は、
司の稀少な才能に夢中になり、彼を教えることにすべてを懸けるようになっていた。
それと同時に、彼の存在自体に癒やされて離れがたく思っていることに気付いてしまう。
とっくに後戻りなんてできない。僕はもう、どうしようもなく司を愛している。
年齢も、立場も、性別も、すべてにおいて許される想いではないけれど。
僕が選んで、ここに連れてきた。そして必ず、世界に連れていく。
二人の挑戦の行く末は――?
サークル名 | 令月梅香 (作品数:9) |
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作家名 |
羅繊 千鶴子 |
ジャンル | メダリスト |
カップリング | 夜鷹純×明浦路司 |
発行日 | 2025/09/21 |
版型・メディア | 文庫 |
総ページ数・CG数・曲数 | 320 |
イベント | TOKYO FES Sep.2025 |
作品種別 | 18禁 |