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エスティアの仇であるファンフとの戦いに決着をつけた蔵人は、再び昇格試験に挑み、どうにか七つ星に昇格する。
だがそこに、怪盗討伐の強制依頼が舞い込んだ。蔵人は八つ星降格と依頼を天秤にかけるが、躊躇なく降格を選び、日常へと戻っていく。
そんな蔵人の前に、突如リュージという暴虐の勇者が現れる。賞金稼ぎとして単独で活動しているリュージにとって、
加護を奪われた勇者である蔵人には大きな利用価値があった。勇者の名誉を守りたいハヤト派と、勇者を道具として使いたい反ハヤト派、
どちらに売っても多大な利益が見込める。逆に蔵人は、どちらに転んでも待っているのは死か、監禁。見事なまでに、詰んでいた。
そしてリュージに従わざるをえなくなった蔵人は、一度断った強制依頼を受け、怪盗討伐作戦へと向かうはめになるのだが……。