「大丈夫。僕は消えたりしないよ」麻衣子を気遣うような、けれどどこか張りつめた声。不安になる麻衣子に、遊馬はもう一度、微笑みながら頷いてみせた。「大丈夫だよ。ここにいるから」だが翌朝、遊馬の姿は消えた……。同僚の飛鳥昭奈と共に、考古学会の取材に訪れたオカルト新聞記者・天瑞遊馬と聖麻衣子。三人は偶然出会った考古学者から“解読した者は姿を消す”という古文書を見せられる。やがて暗号を解読した遊馬は、麻衣子たちの前から忽然と姿を消したのだ。同じ頃、怪人・猟奇王は、ある目的のため動き出す……。
終戦間もない昭和30年の東京を舞台に繰り広げられる、新感覚オカルト冒険ミステリ『東京タブロイド』第8弾。
●水城正太郎(みずき・しょうたろう)
1971年東京生まれ。有限会社ホビー・データ勤務を経て『東京タブロイド』で作家デビュー。ライトノベルを中心に執筆。著作に『いちばんうしろの大魔王』等。アニメ『戦国コレクション』にて脚本を金澤慎太郎の名義で執筆。オカルトとルアーフィッシングを愛好。
出版社 | アドレナライズ |
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シリーズ | 東京タブロイド |
作家名 |
水城 正太郎/しのざき あきら 水城正太郎 , しのざきあきら |
作品種別 | 一般向け |
動作環境 | Windows/Mac/iOS/Android |