「ボクのなかに、レオのが入ってくるっ!」
ベッドのシーツをつかみ、「悪魔殺し」と
も称えられる魔剣士は衝撃に備えた。
駆け抜ける痛みとかき分けられる圧迫感。
――犯された。
女にされてしまった。レオの逸物で。敵地
とも言える魔都のど真ん中で。
故国ガンダルヴィアを滅ぼした呪いを解き
放つため、王女であることを捨て、ここまで
強くなったのに……魔術士のレオに裏切られ、
処女を奪われるなんて……。
それでも、流れる涙は歓喜の滴だった。
発情しきった身体を男の欲望に埋めてもら
える雌の快感。
「いつになく女らしいよがり方してるな」
「ち、違う、ボクは感じてなんかない……」
気づけば自分から腰を突き出していた。