【コピー誌作品:折れ・傷み等仕様になります】
当たり前というのは自分に身近な物事であり、だからこそ普段はあまり意識しないのかもしれない。
そして当たり前だからこそ、それが失われるということを考えないし、あるという前提で行動する。
ゆえにいざ失った時には感情が大きく揺さぶられ、当たり前の素晴らしさに気付くこととなる。
私は東日本大震災をきっかけとしてそのことを痛感し、日常風景や身近なものの記録を残したいと考えるようになった。
その過程で取材対象のひとつとなったのが『渡船(渡し船)』だった。
かつては川や海の対岸へ渡る交通手段として、生活に密着していた渡船。
だが、今や橋が架けられるなどして、多くの地域で風前の灯火となっている。
それにもかかわらず、渡船の記録を残そうとしている人が少ない。
消えてしまう前にぜひともその記録を残しておきたい。
そして数十年、数百年先の未来のどこかでその記録を必要とする誰かのお役に立ちたい。
こうして私は手始めに、自分の住んでいる関東地方に現存する全ての渡船(全9か所)を巡ることにした。
キャッチコピーは『渡船が担ってきた『もうひとつ』の大きな役割とは――』。
サークル名 | そよ風文芸食堂 (作品数:29) |
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作家名 | 湯浅祥司 |
ジャンル | 旅行 , 評論 |
発行日 | 2019/12/31 |
版型・メディア | A5 |
総ページ数・CG数・曲数 | 140 |
イベント | コミックマーケット97 |
作品種別 | 一般向け |