宮﨑駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』は、吉野源三郎著の同名の書籍から作品タイトルを借用しています。それは単なる借用では終わらず、劇中では主人公の眞人がその本を手に取り、熱心に読み耽る場面が登場します。同書を読んだ眞人にはいかなる心境の変化が起きたのか?本の中のエピソードを紹介しながら、それらが眞人にどういった影響を及ぼしているのかを探っていきます。また本書では他に次のような視点からでも、この作品の考察を行っています。宮﨑監督の自伝的作品といわれる本作において、監督自身がどのように主人公眞人に投影されているのか。戦時中の日本を舞台にした本作において、眞人が迷い込んだ異世界は何を暗示しているのか。宮﨑監督の戦争に対する姿勢、こうした姿勢が作品のどのような演出技法へとつながってのか。宮﨑監督の過去の発言を論拠としながら、この『君たちはどう生きるか』は何を表現しようとしているのかを明らかにしていきます。
サークル名 | とうふおにぎり (作品数:15) |
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作家名 | 大剛慈凱 |
ジャンル | 評論 , 映画 |
発行日 | 2023/11/11 |
版型・メディア | 新書 |
総ページ数・CG数・曲数 | 56 |
イベント | 文学フリマ東京37 |
作品種別 | 一般向け |